第124回 リニューアル記念番外編 65歳からの「生き方」と「逝き方」計画

コラム

ようこそ!かんれき爺の資金繰りブログへ
かんれき財務経営研究所の雄蕊覚蔵改めおしべ覚蔵です。
お久しぶりです。
およそ3か月振りにブログを再開します。

ブログリニューアル
ブログを全面リニューアルすることにしました。趣味で始めたブログとはいえ、より多くの方に読んでいただきたいとの思いが強くなったからです。
この3か月間、出版社の主催するブログの書き方セミナーや動画を見て文章力のアップに努めてみました。一朝一夕に上達するものではありませんが、学んだことを活かしていこうと思っています。
そのうえで3年半書き綴ったブログを改めて読み返してみると自己満足の域を超えていない内容が多く、読む方への遡及力がないと感じるものが多数ありました。そこで123編の投稿記事のうち73編を削除しました。

このブログの趣旨を改めて整理し直してみます。
《ターゲット》
①小規模事業者・中小企業の経営者・経営幹部
②小規模事業者・中小企業の経理・会計・財務担当者
③中小企業金融に携わっている金融機関の担当者

《コンセプト》
小規模事業者・中小企業の経営者・経営幹部が会計と財務の違いを理解できたならもっと儲かる経営ができる・・・かもしれない⇒「会計」と「財務」の視点から経営を支援すること

《主な内容》
数字とお金の知識と実践を伝えて元気な企業になって貰う。

60代前半までの振り返り
およそ8年間、中小企業向け財務コンサルの仕事に関わらせていただき御縁があった企業様ではそれなりの成果を出すことができました。
残念ながらご支援させていただいても成果を出すことが難しいと判断してお断りさせていただいた企業様や御縁をいただいたにもかかわらず成果を出すことができないまま契約打ち切りとなってしまった企業様もありました。
財務コンサルティングは経営者の方とベクトルの方向を併せて二人三脚で取り組まなければ成果はでません。経営者や経営幹部の方々のご理解とご協力がなにより不可欠なのです。

42年間、中小企業金融の世界にどっぷり浸かって走り続けてきました。
65歳を目前に「経年劣化」と「勤続疲労」による加齢を想像以上に実感することが多くなりました。
加齢による「膝の痛み」「腰の痛み」にはグルコサミン、コンドロイチン、プロテオグリカンのサプリメントが効果的・・・そんなTV通販そのままに症状が見られるようになってきたのです。元々健康に留意せず体を鍛えることも疎かにしてきた報いなので仕方ありませんが、こうした症状は「気力・体力・知力」の低下にも繋がってしまう可能性があります。
これまで何事にも全力投球で猪突猛進に取り組んできました。一度立ち止まってこれまでの振り返りやこれからの居場所を考えるときだとの天からの思し召しなのでしょうか。

昨年末の紅白歌合戦で68歳の郷ひろみさんが「ブレイキン」に挑戦し補助付きながらも片手倒立を成功させました。しかし、デビュー当時からずっと追いかけてきたファンの目線に立てば、当たり前ですが「やはり加齢による衰えには勝てないな」というのが正直な感想です。失礼ながら以前のような切れのあるダンスはもう無理なんだなとパフォーマンスを見ながらそう感じてしまいました。
私より4歳年上、体が資本のスーパースターとしてご自身の健康にはことさら気を遣い、ジムにも通って体を鍛え抜いておられるでしょうが、それでも老いには抗えないということですね。
これまで目指してきた「幸せな60代計画」も後半に入ります。『65歳からの「生き方」と「逝き方」計画』として自分らしい居場所を考える転機が今だと思うようになったのです。

「逝き方」を考える
では何故、「生き方」だけでなく「逝き方」も考えるのか。
仕事の関係で高齢者向け介護施設や医療機関に関わる機会も多く、そういった施設を利用している高齢者の日常生活や看取りに関わるスタッフの姿を傍らで見ていると「老いること」「死を迎えること」を身近な問題として捉えるようになったのです。
施設や病院で人生の終末期を過ごす高齢者の方達の多くは食事も排泄もすべて他人に依存しなければ生活できなくなっています。なかには管をつけてそこから栄養を補給しながら生きている高齢者もいます。こうした姿を目の当たりにして「生き続ける意味は何なのか」「生き切るとはどういうことなのか」という疑問を持つようになりました。

日本人の平均寿命はご承知のとおり世界でもトップクラスです。平均寿命とは「0歳における平均余命」のことで、2019年の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳となっています。一方「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」を指す健康寿命をみると、2019年の健康寿命は男性72.68歳、女性75.38歳となっています。
また65歳の平均余命は男性だと19.83年(84.83歳)、女性だと24.63年(89.63歳)、一方健康余命は男性が14.43年(79.43歳)、女性が16.71年(81.71歳)であり不健康期間が男性で5.40年、女性で7.92年あることになります。
この平均寿命と健康寿命の乖離が大きくなった原因はどこにあるのでしょうか。医療の発達により延命治療の質が向上したからでしょうか。
できるなら健康なまま人生を全うしたい。ピンピンコロリが理想の姿です。せめて人生の最期くらい家族や親戚、あるいは医療や介護に携わる人達に迷惑をかけないで、そしてよしんば苦しまないまま眠るように穏やかな死を迎えたい。誰もがそう考えるのではないでしょうか。

日本人の7割が自宅で最期を迎えたいと希望しています。「住み慣れた場所で最期を迎えたい」「最後まで自分らしく好きに過ごしたい」「家族等との時間を多くしたい」などが主な理由です。しかし現実は7割以上の人が病院や施設で息を引き取っています。これは多くの人が死の間際まで延命治療を受けながら苦痛とともに亡くなっていくことを意味していると捉えることもできます。

介護保険制度は2000年(平成12年)4月から始まりました。その主な背景には以下の4つがあります。
①高齢者の増加(平均寿命の延伸)
②介護を必要とする期間の長期化(平均寿命と健康寿命の乖離)
③核家族化の進行
④介護する家族の高齢化
日本の総人口は現在減少に転じる中でこれまで生産者人口として経済を支えてきた年齢層の人が次々と高齢者人口へと移動し今なお高齢化が進んでいます。そのため高齢者を社会で支える仕組みが必要になったのです。

このまま今のような高齢化が進行して出生率が低下し続け少子化がさらに悪化する事態が続いた場合の日本に待ち受ける未来はどうなるのでしょうか。
内閣府の高齢社会白書によると、総人口が減少し続ける中で高齢者人口は増加するため高齢者率も上昇を続けることになります。高齢者人口が減少に転じても高齢化率は上昇を止めず、2065年には高齢化率が38.4%、その中でも75歳以上は25.5%にまで達し、国民の約2.6人に1人が65歳以上、3.9人に1人は75歳以上であると推計されています。
こうした急速な高齢化は1970年から始まっており対策が十分になされないまま国民の3割近くが高齢者という社会になりました。
平均寿命が延びることや高齢者も生きやすい社会となることは決して悪いことではありませんが、その社会を維持していくためには十分な施策や取り組みを高齢者だけでなく年少人口や生産年齢人口に属する人たち対しても行わなければいずれ破綻してしまう可能性があります。

60歳以上について厚生労働省の資料をもとに年齢別・死因別の死者数を調べてみました。
60代から80代までの死因の第一位は悪性新生物(腫瘍)、そう癌です。次いで心疾患、脳血管疾患の順になっています。いわゆる生活習慣病が上位を占めているのです。
ある看護師の方が「現在の予防が将来の健康状態を左右する」と言われていました。生活習慣病にならないためは予防が大切なのです。

また年齢層別の合計死者数の増減をみると60代後半の層の死者数は60代前半に比べて1.6倍に増加しており70代になるとさらに60代後半の層の2倍に増えています。

参考までに、芸能人・有名人・著名人・ミュージシャンで2023年にお亡くなりになった方の年齢を調べてみると、88人のうち80歳以上が26人、70代が16人、60代が17人、50代が12人、40代以下が17人という年齢分布になっていました。
人は必ず「死」を迎えます。しかし、寿命がいつ尽きるかは誰にも分かりません。こうした統計値をみると65歳から死者数が大きく増えていることは事実です。その歳を迎える今、できる限り他人に迷惑もかけず自分も楽に死を迎えるためにどうすれば良いかも考えておく時期になったのです。「逝き方」を考えることが「生き方」を考えることにも通じると思います。

65歳からの居場所
かつて一緒に仕事をして再雇用を終えた2歳年上の先輩に「仕事のない生活はどうですか」と問いかけたところ「暇!」という一言が即座に返ってきました。
時間を持て余して平日に日中のテレビ番組を見たり本を読んだりして時間を潰しているそうですが、やはり何か職に就きたいと思い65歳以上の求人を求めてハローワークに通ってみたそうです。しかし、求人票には年齢不問と記載があっても実際には65歳からの求人は多くなく、何社か採用面接にトライしてみたけれど不合格ばかりでなかなかできる仕事に就くことは難しいと言っておられました。
確かに求人情報をみると、介護職といった専門職や建設業や製造業に関わる技術職の求人はあってもずっと事務屋を続けてきた高齢者向けの求人はほぼなく、専門的な資格や技能を有しない者が65歳になって新しい仕事探しを始めてもなかなか見つからないのが現実なのだと改めて思い知らされました。

またある同級生は定年後関連企業に再雇用され、職場には毎日出勤しているけれど仕事が無くて時間を潰すのが大変だと言っていました。その同級生から現役で忙しく仕事をしている人達に会って羨ましく思ったといった内容のLINEが届きました。長い間あくせくと仕事を続けてきたにもかかわらず、ある日を境に毎日時間を持て余す生活になってしまう大きな環境の変化には想像以上のインパクトがあるとつくづく実感しています。

『65歳からの「生き方」と「逝き方」計画』はまだ模索中です。
1つ考えていることはこれまで40年余りに亘って中小企業金融の世界で身につけた知識やノウハウを後生に伝承することです。
「もったいない経営」から「儲かる経営」に転換するために必要な会計や財務の知識を多くの中小企業経営者の方に伝えていくことです。なかなか理解を得られにくい経営者の方にも分かりやすく伝えていく方法を考えながら進めてみるつもりです。

現場の第一線で経営者と一緒にバリバリ経営に関わっていくことは徐々に難しくなってきています。社会保障のお世話にもなりながら、これまで蓄えてきた知識やノウハウを中小企業経営に役立つ情報として提供し元気のある中小企業を増やすことが年齢相応、身の丈にあった活動だと思うようになりました。そうした活動を通して間接的に経済の活性化に貢献することは可能ではないでしょうか。これが65歳からの居場所のヒントになるかもしれません。
まずは老体に鞭打ち自分を鼓舞しながら『65歳からの「生き方」と「逝き方」計画』の作成に挑戦してみようと思っています。そして歳には抗えないので年齢に応じた「できること」に全力投球を続けていきます。

その第一歩がこのブログのリニューアルです。会計と財務の違いについて体系立てて分かりやすく解説することから始めます。それを通じて元気な中小企業を増やしていくことができればいいなと願っています。よろしくお願いします。

投稿者プロフィール

矢野 覚
矢野 覚
LINK財務経営研究所 代表 
1982年 4月 国民金融公庫入庫
1993年 4月 公益法人日本生産性本部経営コンサルタント養成講座派遣
2015年 3月 株式会社日本政策金融公庫退職
2015年10月 株式会社山口経営サポート(認定支援機関)入社
2019年12月 同社 退社
2020年 2月 LINK財務経営研究所 設立
2022年 5月 健康経営アドバイザー
2022年 7月 ドリームゲートアドバイザー
中小企業金融の現場で、33年間、政府系金融機関の担当者~支店長として事業資金融資の審査(与信判断)や企業再生支援、債権回収業務に従事するとともにそれに関する稟議書の起案・決裁に携わっていました。
その後、中小企業の財務責任者として資金調達、経営改善業務をお手伝いさせていただき、短期間で赤字体質の中小企業を黒字体質に改善するコトができました。
こうした経験を活かして、「財務の力でヒトとカイシャを元気にする」ために、小規模事業者・中小企業の皆さまのお役に立ちたいと考えています。

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